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最終更新日: 2007/02/28

ATOK 2006 から 2007 にアップデートした後、広辞苑変換辞書が 1 つのユーザにしか使えなくなる (Windows Vista)

概要

※下記で説明しています広辞苑変換辞書については、広辞苑 第五版 ATOK 2007 対応モジュール (Windows用) が ATOK サイト (ATOK.com) で2007年2月27日付けで公開され、ダウンロードできるようになっています。
公開されたモジュールを使えば、おそらく下記作業は不要になります。
私も念のため、ダウンロードしてきました (インストールはしていませんが。。。)。 ちなみに、ダウンロードにはユーザ ID とパスワードが必要でした。

Windows Vista に ATOK 2006 と広辞苑変換辞書をセットアップしていた場合、 ATOK 2007 にアップデートインストールした後、1 人のユーザにしか 広辞苑変換辞書が使えなくなってしまいました。

私の環境では、管理者権限を持たないユーザを別に作ってあり、普段はそのユーザでログオンして作業しています。 ATOK 2007 のインストールは管理者ユーザで行いました。インストール終了後、再起動してから再度、管理者ユーザでログオンして 移行ツールで環境を移行したのですが、その後、管理者ユーザ以外のユーザからは広辞苑変換辞書が利用できなくなってしまいました。

原因は ATOK 2007 のインストーラまたは移行ツール (インストール後の初回ログオン時に起動されるツール) が、 広辞苑変換辞書を ATOK 2007 用に変換した後、その操作を行ったユーザ固有のフォルダに移動してしまうためでした。
他のユーザからも使えるようにするには、変換後の辞書をすべてのユーザから参照できる場所に移動する必要があります。

※1 ここでいう広辞苑変換辞書とは辞典本体ではなく、おまけ(?)で付属している ATOK と連動して使える変換辞書のことです。 変換辞書は「広辞苑 第五版 for ATOK」のインストールディスクの DIC フォルダ下に格納されています。 なお、広辞苑辞典本体はアップデートインストールできちんと移行され、問題なく使えました。 また、アップデート中に「ATOK 2006 を削除するか?」と聞かれたので、「削除する」にしてインストールしました。

※2 私の環境では Vista の 64 ビット版を使用しているため、もしかすると Vista 64 ビット版に固有の問題かもしれません。 また、以下の説明でフォルダ名に「Program Files (x86)」とあるのは 64 ビット版固有の名称ですので、 Vista の 32 ビット版をお使いの方は「Program Files」に読み替えてください。

※3 この情報は2007年2月10日現在のものです。今後 ATOK 2007 のインストーラまたは移行ツールが改良され、 問題が解決される可能性もあります。また、問題を感じていない場合に以下の処置をすると、 かえって不具合がでる可能性がありますので、お気をつけ下さい。

なお、言わずもがなの事ですが、以下の処置をする場合は自己責任でお願いいたします。

アップデートインストール直後のファイル

アップデートインストールが済み、移行ツールで管理者ユーザの環境を移行した直後の状態です。

[\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK\DIC\] - (空っぽです)
[\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK\DRT\] - (移行された広辞苑辞典本体が格納されています)
[\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK19\KOUJIEN19.DIC] - (変換前の広辞苑変換辞書が残っています)
[\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK20\] - (ATOK 2007 本体がインストールされています)
[\Program Files (x86)\Justsystem\INFO\] - (ユーザ登録ツールなどが格納されています)

これとは別に、管理者ユーザ (私の環境では Administrator をそのまま使っています) の固有フォルダは以下のようになっていました。

[\Users\Administrator\AppData\Roaming\Justsystem\ATOK\DIC\KOUJIEN19.DIC] - (変換後の広辞苑変換辞書が格納されています)
[\Users\Administrator\AppData\Roaming\Justsystem\ATOK19\] - (ATOK 2006 関連のファイルが残っています)
[\Users\Administrator\AppData\Roaming\Justsystem\ATOK20\] - (ATOK 2007 関連のファイルです)

管理者ユーザでログオンしている場合は ATOK のプロパティを開き、[辞書・学習] タブから [辞書の追加・削除] を使って、広辞苑変換辞書を追加できました。
なお、広辞苑変換辞書は [辞書セット5] への追加が推奨(?)されているようなのですが、ATOK 2007 の設定に [辞書セット5] がなかったので [辞書セット6] に追加しました。

辞書の追加・削除

その後、別のユーザでログオンして同じように設定しようとしたところ、広辞苑変換辞書が [追加可能な辞書の一覧] に表示されませんでした。

辞書データを移動する

別のユーザで [追加可能な辞書の一覧] に広辞苑変換辞書が表示されなかったのは変換後の辞書ファイル KOUJIEN19.DIC が管理者ユーザ固有のフォルダである、 [\Users\Administrator\AppData\Roaming\Justsystem\ATOK\DIC\] フォルダに格納されているためでした。 KOUJIEN19.DIC[\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK\DIC\] フォルダに移動することで、 他のユーザでも [追加可能な辞書の一覧] に広辞苑変換辞書が表示されるようになりました。

その他

最初は、削除されずに残っていた広辞苑変換辞書ファイル [\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK19\KOUJIEN19.DIC] が ATOK 2007 でもそのまま使えるものだと思っていました。 それで、KOUJIEN19.DIC を [\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK20\] フォルダに移動したり、[辞書の追加・削除] の [ファイルを指定して追加] で無理矢理追加しようとしたのですが、追加できませんでした。

でも、管理者ユーザでは広辞苑変換辞書が一覧に表示されていたので、何でかなぁ、、、と不思議に思っていたのです。 そこで、対応するファイルを探していくと、管理者ユーザ固有のフォルダに同名のファイル KOUJIEN19.DIC があり、 削除されずに残っていた [\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK19\KOUJIEN19.DIC] と比較するとサイズや内容が違うため、 どうやら ATOK 2007 用に変換されて格納されているらしいというのに気がつきました。

インストーラまたは移行ツールが、変換後に [\Program Files (x86)\Justsystem\ATOK\DIC\] に移動しておいてくれれば、ありがたかったのですが。。。